車検の項目まとめ

車検の項目についてまとめてみたいと思います。

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車検とは

車検は、『自動車検査登録制度』の略称になります。

道路運送車両法で定められていて、「新規検査」「継続検査」「構造等変更検査」
「予備検査」「臨時検査」の5種類があります。

車検に必要な書類

車検に必要な書類は全部で7点あります。

自動車検査証(車検証)前回の車検時に発行されたもの
自動車損害賠償責任保険証通称:自賠責保険
自動車税納税証明書(継続検査用) 自動車税事務局より送付される納税通知書で納付
自動車検査表インターネットもしくは運輸支局窓口で入手して手続き  
自動車重量税納付書インターネットもしくは運輸支局窓口で入手して手続き
継続検査申請書インターネットもしくは運輸支局窓口で入手して手続き
定期点検整備記録簿分解整備記録簿ともいう

ただし、ディーラー等の車検業者に依頼する場合は、
「①自動車検査証(車検証)」「②自動車損害賠償責任保険証(自賠責保険)」
「③自動車税納税証明書」の3点のみ準備すれば、
その他の書類は車検業者が手配してくれます。

車検の検査項目

車検の検査項目は、「同一性」「外観」「サイドスリップ」「スピードメーター」
「ヘッドライト」「ブレーキ」「排気ガス」「下回り」の8項目と「総合判定」です。

同一性確認

車検証と自動車が一致しているか確認します。

自動車には個別に車体番号が刻印されているため、
この番号が車検証と一致しているかなどを確認します。

車体番号は、車両が製造されてから廃車になるまで変わることはなく、
所有者が変更になりナンバープレートが変わったり、
エンジンなどが故障して交換したりしたとしても変わりません。

外観検査

ランプ類やタイヤの残溝などの目で見てわかることを中心に確認します。

ランプ類に関しては、基本的に作動するかどうかに重点が置かれています。
ランプが正常に点灯するか、ヘッドライトのロービームとハイビームの
切り替えが正常に行えるかなどを確認します。

タイヤ周りでは、残溝やホイールナットの締め付けが確認されます。

その他にも、ホーンやウィンドウォッシャー、ワイパーの作動状況や、
発煙筒の有無、有効期限が確認されます。

サイドスリップ

自動車が真っ直ぐ走れることを確認します。

走行中の路面からの衝撃や部品の経年劣化などといったことが要因となり、
少しずつアライメントがずれていくことがあります。

スピードメーター

スピードメーターは道路運送車両法で、全ての車両への取り付けが義務付けられています。

検査は専用の設備で行われます。

設備の上を走行し、車両のスピードメーターが40km/hになった時に合図を出します。
この時に、検査設備で測定した速度と一致していれば合格となります。

ちなみに、誤差は31km/h以上、42.5km/h以下の範囲になります。

自動車のスピードは、トランスミッションの出力側にあるギヤのセンサーから検出されているため、
実際に自動車が動いているスピードではなく、トランスミッションの動きから推測されています。

そのため、タイヤの直径が決められたものよりも大きくなっている場合、
スピードメーターに表示されている速度よりも実際の速度が速くなってしまいます。

ヘッドライト

ヘッドライトが点灯するかどうかの確認は外観検査で行われているため、
ヘッドライトの明るさや色、光軸(照射している向き)などを確認します。

明るさについては、明るすぎても暗すぎても不合格になる可能性があります。
車が古くなってくるとヘッドランプのレンズが曇っていたり黄ばんだりして、
光量が低下するため注意が必要です。

色についても確認されます。
ライトの色は、K(ケルビン)で表されていて、
値が小さいほど黄色くなり、値が大きいほど青色になります。

純正のライトは、どちらかと言えば黄色に近いため、
カー用品店などでK(ケルビン)が大きい白色のライトに交換する人も多いと思います。

交換する部品に「車検対応」などと記載されていることが多いですが、
K(ケルビン)が大きいものを選び、青色のライトにしてしまうと
車検に通らないことがあるだけでなく、雨の日には視認性が著しく悪化するため注意が必要です。

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ブレーキ

走行している車を停止させるためのフットブレーキと、
停止中の車が動き出さないようにするためのパーキングブレーキ(サイドブレーキ)が
しっかり効いているかを確認します。

排気ガス

排気ガスに含まれるCO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)の濃度を確認します。

有害物質が多く含まれていることによる大気汚染の抑止と、
エンジン・吸気系・排気系などに不具合が無いかを確認することが目的です。

下回り

緩衝装置や走行装置に問題がないかを確認すると同時に、
各部のオイル漏れやジョイント部を保護するブーツ(ゴム部品)に破れが
ないかといったことも確認します。

総合判定

これまでの8項目すべてに合格していれば、車検に通ったことになります。

仮にどれかの項目が不合格だった場合は、
その部分を修理して再度検査を受けることができます。

まとめ

検査を行う項目としては多くはないと思いますが、
車検を受ける時には事前にすべての項目が合格できるか
確認しておく必要があります。

車の構造に詳しく、工具や設備を持っている人でない限りは
個人で車検を受けること(ユーザー車検)は難しいため、
ディーラーなどの車検代行を利用するべきだと思います。

ディーラーやカー用品店(オートバックスなど)、車検専門店(コバックなど)で、
車検代行を利用した際の料金が大きく違う理由については、
別でまとめたいと思います。

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