【どちらを選ぶべき?】アルミホイールの鋳造と鍛造

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車のアルミホイール

デザインや性能、値段などいろいろなアルミホイールがありますが、
性能にかかわる製造方法について、まとめてみます。

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鍛造と鋳造

アルミホイールの製造方法は、大きく分けると『鍛造』と『鋳造』の2種類になります。

字が似ているので紛らわしいです・・・。

鍛造アルミホイールは軽量で高価
鋳造アルミホイールは重いけど比較的安価と言われています。

鍛造

鍛造は、熱したアルミの塊に高い圧力をかけ
潰すようにしてホイールの形状にする方法です。

圧力をかけて押し潰しているので、
同じアルミでも密度が高くなり、強度や耐久性が上がります

強度が高いので肉厚を薄くでき、軽量化につながります。

しかし、高圧のプレスマシンが必要となり、
生産するための工程数も多いので、どうしても値段は高くなってしまいます

鍛造にもいくつか種類があります。

ホイールの形状をした金型で圧力をかけ
アルミの塊を押し潰すようにして成形する『金型鍛造』と、
押し潰したアルミの塊を削って成形する『切削鍛造』があります。

切削鍛造は、削って成形する工程に時間がかかりますが、
複雑な形状の金型を作る必要がないので、
金型鍛造と比べてデザインの自由度が高く、コストも低く抑えられます。

鋳造

鋳造は、高温に熱して溶かしたアルミを鋳型に流し込み
冷やして固めてホイールの形状にする方法です。

一般的なアルミホイールは、鋳造で作られています。

鋳型を作ってしまえば繰り返し短時間で成形することができるので、
安く大量に生産することが可能で、デザインの自由度も高いです。

しかし、鍛造に比べて強度が低く、
強度を保つために肉厚を厚くするので、どうしても重くなってしまいます。

さらに、成形する工程の中の冷やして固める際に、
熱収縮が起こって縮むため形状の精度が悪くなります。
(車の走行に影響が出るレベルではありませんが・・・)

製造方法による違いは?

製造方法による一番の違いは、『重さ』です。

ホイールのサイズやデザインにもよりますが、鋳造のアルミホイールと比べて、
鍛造のアルミホイールは3~4kg軽くなることもあります。

ホイール1本当たり3kg軽くなるとすると、4本で12kgの軽量化です。

サスペンションより下(バネ下)の重量を軽くすると、
サスペンションの伸縮の収まりが良くなるので路面追従性が上がります。

また、ホイールが軽くなれば、
タイヤを回転させたり止めたりするために必要な力が小さくて済むので、
加速性能やブレーキ性能も向上します。

しかし、鍛造ホイールの軽さは、良いことだけではありません。

ホイールが軽くなった分タイヤが動きやすくなるので、
重いホイールなら気にならなかった路面の小さな凹凸でも
車内に振動が伝わるようになります。

まとめ

鍛造と鋳造の違いをまとめてきましたが、
サーキットを走行するようなことがないのであれば、
鋳造アルミホイール』をオススメします。

一番の理由は、値段です。

『鍛造ホイールを履いている』といえば、かっこよく聞こえますが、
一般道を走行するような速度域であれば、
鍛造ホイールの軽さのメリットを実感することはほとんどできません。

まして、私のようなミニバンに乗っている一般人が違いを感じることは不可能です。

同じサイズで値段の高い鍛造ホイールを買うのであれば、
サイズを大きくしてデザインの自由度も高い
鋳造アルミホイールを買う方が良いと思います。

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