車の定期点検(法定点検)の項目まとめ

車のいろいろ

車の定期点検についてまとめてみたいと思います。

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  1. 定期点検(法定点検)とは
  2. 点検費用
  3. 1年点検の項目(自家用車)
    1. かじ取り装置
      1. パワーステアリング装置
    2. 制動装置
      1. ブレーキペダル
      2. パーキングブレーキ(サイドブレーキ)
      3. ホース、パイプ
      4. マスターシリンダー、ホイールシリンダー、ディスクキャリパー
      5. ブレーキドラム、ブレーキシュー
      6. ブレーキディスク、ブレーキパッド
    3. 走行装置
      1. タイヤ
      2. ホイール
    4. 動力伝達装置
      1. クラッチ
      2. トランスミッション、トランスファー
      3. プロペラシャフト、ドライブシャフト
    5. 電気装置
      1. 点火装置
      2. バッテリー
    6. 原動機
      1. エンジン本体
      2. エンジンオイル
      3. 冷却装置
    7. 排気ガス防止装置
      1. エキゾーストパイプ、マフラー
  4. 2年点検の項目(自家用車)
    1. かじ取り装置
      1. ハンドル
      2. ギヤボックス
      3. ロッド、アーム類
      4. かじ取り車輪
      5. パワーステアリング装置
    2. 制動装置
      1. マスターシリンダー、ホイールシリンダー、ディスクキャリパー
      2. ブレーキドラム、ブレーキシュー
      3. ブレーキディスク、ブレーキパッド
    3. 走行装置
      1. ホイール
    4. 緩衝装置
      1. 取り付け部、連結部
      2. ショックアブソーバー
    5. 動力伝達装置
      1. プロペラシャフト、ドライブシャフト
      2. ディファレンシャル
    6. 電気装置
      1. 電気配線
    7. 原動機
      1. 燃料装置
    8. ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止装置
      1. ブローバーガス還元装置
      2. 燃料蒸発ガス排出抑止装置
      3. 一酸化炭素等の発散防止装置
    9. 排気ガス防止装置
      1. エキゾーストパイプ、マフラー
    10. 車枠、車体
  5. まとめ

定期点検(法定点検)とは

定期点検とは、車検とは別に1年毎と2年毎に行う車の点検で、
法律で定められた法定点検になります。

定期点検の目的は、「車が故障なく快適に走行できるかを確認する」ことです。

車検の目的は、「車が保安基準に適合しているかを検査する」ことなので、
車検と定期点検の目的は違います。

車検は2年毎(新車購入後の最初のみ3年)に行いますが、
車検の無い年でもディーラー等で点検を行っていると思います。

これが定期点検の中の1年点検になります。

また、車検の際に1年点検と2年点検も同時に行われているため、
定期点検は車検の無い年に行っているというように思っている方も多いと思います。

定期点検の内容は、点検整備記録簿に一覧があり、
車種や形式によっては該当しない項目も発生します。

定期点検が完了すると、「点検整備済ステッカー」がもらえ、
フロントガラスに貼ります。

ほとんどの車は車内から見て、
フロントガラスの左上にステッカーが貼ってあると思います。

点検費用

点検にかかる費用は、1年点検か2年点検、車種によっても変わります。

ディーラーでの点検費用例1年点検[円]2年点検[円]
軽自動車770013200
Sクラス(アクア)990014300
Mクラス(プリウス)1100015400
Lクラス(アルファード)1320020900
LLクラス(ランクル)1430023100

例として、トヨタのディーラーで点検を行った場合の費用をまとめました。

点検の費用としては上の表の金額ですが、ディーラーで点検を行った場合は、
日常点検などと呼ばれる法定点検以外の項目の点検をセットで行ってくれるため
実際には2,000円程度高くなります。

エンジンオイル(半年に1回、5,000円/回)、
オイルエレメント(1年に1回、2,000円/回)の
交換も同時に行うと、さらに7,000円以上かかります。
(※使用するオイルの価格によって変わります)

1年点検の場合、合計すると軽自動車で18,000円程度、
普通車で20,000~25,000円程度はかかります。

2年点検については車検と同時に行うので、
そちらについては別でまとめたいと思います。

カー用品店(オートバックスなど)やフランチャイズ車検専門店(コバックなど)で
点検を行った場合は、点検費用がディーラーよりも安いことが多いと思います。

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1年点検の項目(自家用車)

1年点検で実施される項目は26項目あり、
大きく分けると「かじ取り装置」「制動装置」「走行装置」「動力伝達装置」
「電気装置」「原動機」「排気ガス防止装置」になります。

かじ取り装置

パワーステアリング装置

・取りつけのゆるみ、損傷

制動装置

ブレーキペダル

・遊び、踏み込んだ時の床板との隙間
・ブレーキの効き具合

パーキングブレーキ(サイドブレーキ)

・引き代(踏み代)
・ブレーキの効き具合

ホース、パイプ

・漏れ、損傷、取り付け状態

マスターシリンダー、ホイールシリンダー、ディスクキャリパー

・液漏れ

ブレーキドラム、ブレーキシュー

・ドラムとライニングとの隙間
・シューの摺動部分、ライニングの摩耗

ブレーキディスク、ブレーキパッド

・ディスクとパッドとの隙間
・パッドの摩耗

走行装置

タイヤ

・タイヤの状態(空気圧、溝の深さ、異常な摩耗)

ホイール

・ナット、ボルトのゆるみ

動力伝達装置

クラッチ

・ペダルの遊び、切れた時の床板との隙間

トランスミッション、トランスファー

・オイルの漏れ、量

プロペラシャフト、ドライブシャフト

・連結部のゆるみ

電気装置

点火装置

・点火プラグの状態
・点火時期
・ディストリビューターのキャップの状態

バッテリー

・ターミナル部のゆるみ、腐食

原動機

エンジン本体

・排気ガスの状態(色/CO、HOの濃度)
・エアクリーナエレメントの状態(汚れ、つまり、損傷)

エンジンオイル

・オイルの漏れ

冷却装置

・ファンベルトのゆるみ、損傷
・冷却水の漏れ

排気ガス防止装置

エキゾーストパイプ、マフラー

・取り付けのゆるみ、損傷

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2年点検の項目(自家用車)

2年点検で実施される項目は、1年点検の項目に30項目追加された56項目あり、
大きく分けると「かじ取り装置」「制動装置」「走行装置」「緩衝装置」
「動力伝達装置」「電気装置」「原動機」
「ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止装置」
「排気ガス防止装置」「車枠、車体」になります。

かじ取り装置

ハンドル

・操作具合

ギヤボックス

・取り付けのゆるみ

ロッド、アーム類

・ゆるみ、がた、損傷
・ボールジョイントのダストブーツの亀裂、損傷

かじ取り車輪

・ホイールアライメント

パワーステアリング装置

・オイルの漏れ、量
・取り付けのゆるみ

制動装置

マスターシリンダー、ホイールシリンダー、ディスクキャリパー

・機能、摩耗、損傷

ブレーキドラム、ブレーキシュー

・ドラムの摩耗、損傷

ブレーキディスク、ブレーキパッド

・ディスクの摩耗、損傷

走行装置

ホイール

・フロントホイールベアリングのがた
・リヤホイールベアリングのがた

緩衝装置

取り付け部、連結部

・ゆるみ、がた、損傷

ショックアブソーバー

・オイルの漏れ、量

動力伝達装置

プロペラシャフト、ドライブシャフト

・自在継手部のダスト・ブーツの亀裂、損傷

ディファレンシャル

・オイルの漏れ、量

電気装置

電気配線

・接続部のゆるみ、損傷

原動機

燃料装置

・燃料漏れ

ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止装置

ブローバーガス還元装置

・メターリングバルブの状態
・配管の損傷

燃料蒸発ガス排出抑止装置

・配管等の損傷
・チャコールキャニスターの詰まり、損傷
・チェックバルブの機能

一酸化炭素等の発散防止装置

・触媒反応方式排出ガス減少装置の取り付けのゆるみ、損傷
・二次空気供給装置の機能
・排気ガス再循環装置の機能
・減速時排気ガス減少装置の機能
・配管の損傷、取り付け状態

排気ガス防止装置

エキゾーストパイプ、マフラー

・マフラーの機能

車枠、車体

・ゆるみ、損傷

まとめ

定期点検は費用はかかりますが、これだけ多くの項目の点検を行い
「車が故障なく快適に走行できるかを確認する」 ために行っているので、
忘れずに受けて頂きたいと思います。

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