車を選ぶときに『燃費』は少なからず気になる項目だと思います。
車のカタログには、グレードや仕様毎に燃費が記載されていますが、
『JC08モード』や『WLTCモード』、車種によっては両方の数値が記載されています。
モードによって5km/Lくらい数値が違うこともあるため、
どのモードの数値を参考にすれば良いのか迷ってしまうこともあると思います。
そこで、各モードについてまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
燃費測定モードの種類
カタログに記載されている燃費は各車種毎に測定されますが、
測定方法が統一されていなければ燃費性能の比較ができないため
同一条件で比較を行えるように燃費の測定方法が決められています。
そして、以前はカタログに記載されている燃費と
実際の燃費が大きく違っているというようなことがよくありましたが、
燃費の測定方法が更新され、カタログの値と実燃費の差は小さくなってきています。
最新の測定方法は『WLTCモード』で、
それまで使われていた『JC08モード』から変更されました。
JC08モード
『JC08モード』は、日本が制定した燃費の測定方法で、2011年4月に採用され、
2013年2月から表示が義務付けられました。
JC08モードが採用される以前の『10・15モード』と比べて、
測定時の平均速度や最高速度、測定時間が変更され、より厳しい条件になりました。
さらに、エンジンが冷えた状態から測定を開始する項目も追加されたため、
燃費の数値は実燃費に近くなりましたが、
エアコンなどの電装品は全てオフ状態で測定が行われるため、
実燃費よりも良い数値になっています。
WLTCモード
『WLTCモード』は、『Worldwide harmonized Light duty dribing Test Cycle』の
頭文字を取った国際基準の燃費の測定方法で、2018年10月から採用されています。
WLTCモードは、『市街地』『郊外』『高速道路』を想定した条件を、
それぞれの平均的な使用時間配分で構成し測定します。
また、『①WLTCモード』『②市街地モード』『③郊外モード』『④高速道路モード』の
4つの値が記載されている場合もあります。
WLTCモードは、JC08モードとは違って
エンジンが暖まった状態から測定を開始する項目が廃止されたり、
測定する車両の重量を重くして測定したりするなど、
さらに厳しい条件となったため、実燃費にかなり近い値になるようになりました。
まとめ
現在は『WLTCモード』が最も実燃費に近い値となっています。
しかし、季節や交通事情、アクセルやハンドル操作、エアコンのような電装品の
使用状況などによって実燃費はかなり変化します。
そのため、カタログに記載されている燃費と実燃費が一致することはほぼないと
思っていた方が良いです。
購入する車を検討していてカタログ燃費を比較する際は、
どの走行モードで測定した値かというところに注意して検討をして下さい。
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