Bluetoothのバージョンの確認方法と種類について、
調べてみたのでまとめます。
なぜ、Bluetoothについて調べたかというと・・・
パソコンのUSBポートが1つしかないため、
マウスをBluetooth仕様のものに変えようと思ったのですが、
マウスを選んでいるとBluetoothにも『バージョン』があることを知りました。
バージョンが新しいものの方が、
『きっと性能は良いだろう』と安易に考えてみたものの、
パソコン側が対応していなければ機能が制限される可能性があるらしく、
パソコンのBluetoothのバージョンを調べることになりました。
Bluetoothのバージョンの確認方法(Windows 10)
1.タスクバーの検索に『デバイスマネージャー』と入力し、
検索結果の一覧の中のデバイスマネージャーを選択
2.下のような画面が出てくるので、『ワイヤレス Bluetooth(R)』上で
右クリックしてプロパティを開く
3.下のような画面が出てくるので、詳細設定のタブを開く
4.ファームウェア バージョンのLMP(Link Manager Protocol)の後ろの数字を確認
LMPの後ろの数字(ピリオドより前)を下の表から探し、
LMPバージョンに対応するBluetoothのバージョンを確認すれば完了です。
LMP(Link Manager Protocol)バージョン | Bluetooth バージョン |
LMP 0 | Bluetooth 1.0b |
LMP 1 | Bluetooth 1.1 |
LMP 2 | Bluetooth 1.2 |
LMP 3 | Bluetooth 2.0 + EDR |
LMP 4 | Bluetooth 2.1 + EDR |
LMP 5 | Bluetooth 3.0 + HS |
LMP 6 | Bluetooth 4.0 |
LMP 7 | Bluetooth 4.1 |
LMP 8 | Bluetooth 4.2 |
LMP 9 | Bluetooth 5.0 |
LMP 10 | Bluetooth 5.1 |
私のパソコンの場合は、『LMP 10』なので『Bluetooth 5.1』ということになります。
※EDR:Enhanced Data Rate(最大通信速度を3Mbpsに切り替え可)
※HS:High Speed機能(最大通信速度が24Mbps)
Bluetoothの種類
Bluetoothのバージョン
Bluetoothは、1999年に誕生しています。
数年に1回のペースでバージョンアップが行われ、
2016年にBluetooth5.0になりました。
ひとつ前のBluetooth4.2と比較すると、
通信速度が2倍、通信範囲が4倍、通信容量が8倍になっています。
しかし、現在のスマホのほとんどは『Bluetooth4.0』世代のものが多く、
マウスなどは『Bruetooth3.0』のものもまだ多いです。
それぞれのバージョンの詳細は、下の表のようになっています。
導入年 | バージョン | 内容 |
1999 | 1.0 | 最初のバージョン |
2001 | 1.1 | 一般的に使い始められたバージョン |
2003 | 1.2 | 同じ周波数帯の無線LANとの干渉を減らす |
2004 | 2.0 | 最大通信速度 3MbpdのEDR機能追加 |
2007 | 2.1 | ペアリングが高速化 |
2009 | 3.0 | 最大通信速度 24MbpsのHS機能追加 |
2009 | 4.0 | 省電力のLE(Low Energy)機能追加 |
2013 | 4.1 | データ通信効率化機能追加など |
2014 | 4.2 | LEのデータ通信速度 2.5倍速化 |
2016 | 5.0 | データ通信速度 4.0の2倍、通信範囲 4倍、通信容量 8倍 |
2019 | 5.1 | 方向探知機能追加 |
それぞれのバージョンの互換性については、
Bluetooth3.0以降のバージョンであれば、
下位バージョンとの互換性があります。
BluetoothのClass(電波到達距離)
Bluetoothの種類には、『バージョン』以外に『Class(電波到達距離)』があり、
現在は3種類です。
・Class1:最大100m
・Class2:最大10m
・Class3:最大1m
機器間でClassが違う場合は、性能の低い方(範囲が狭い方)の
Classに合わせた電波到達距離になります。
スマホで音楽を聴くためのイヤホンならば『Class3』でも問題ないかもしれませんが、
自宅でスマホの音楽をスピーカーから流したり、
仕事でパソコンを使ってプレゼンを行う際に、パソコンを離れた位置に置いておき
マウスのみを持ってプレゼンを行ったりする場合は、
『Class2』以上の性能が必要になると思います。
とは言え、現在は『Class3』の機器はほとんどありません。
Bluetoothのプロファイル
Bluetoothのプロファイルは、Bluetooth3.0以前とBluetooth4.0以降で
対応しているプロファイルの種類数が大きく変化しています。
大きな違いとしては、『電話着信の通知』『プリンターへのデータ転送』
『テザリング』などがBluetooth4.0から追加されています。
まとめ
Bluetooth製品を購入する場合は、必ず『バージョン』を確認し、
『Bluetooth4.0』以降の製品を購入することをオススメします。
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